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【スウェーデン】ネステ、民間リージョナルジェットで100%SAF使用試験飛行に世界初成功

 フィンランド石油化学大手ネステは6月21日、仏航空機製造ATR、及びスウェーデン航空会社ブラーテンズ・リージョナル・エアラインズ(BRA)と協働し、民間のリージョナルジェットで100%持続可能な航空燃料(SAF)による試験飛行に世界で初めて成功したと発表した。

 3社の協働は、2021年9月に開始。ATRの航空機で持続可能な航空燃料(SAF)100%でのフライトの認証プロセスの一環としてプロジェクトが進められており、2025年までに完了予定。3社は2022年初頭にATRのプロトタイプ機「72-600」のエンジン1基で、100%持続可能な航空燃料(SAF)を使用した試験飛行に成功。今回初めて、エンジン2基での100%SAF化を実現した。

 今回の試験飛行は、スウェーデンの空港で実施。スウェーデン航空が同国マルメ空港でのATR機へSAF搭載を可能にした他、米航空機エンジン製造プラット・アンド・ホイットニーも支援した。

 燃料は、ネステ開発の「Neste MY Sustainable Aviation Fuel」を使用。化石燃料由来ジェット燃料と比で、ライフサイクル全体での二酸化炭素排出量を最大80%削減できる。

 さらにネステは6月20日、フィンランド海運ESL Shippingと協働し、フィンランド及びスウェーデン船舶に対し、低公害の船舶用燃料「Neste Marine 0.1 Co-processed」の供給を開始すると発表した。

 同燃料は、ドロップイン燃料として、既存の船舶で活用可能。マスバランス方式を採用し、ネステが生産している廃油をリサイクルした再生可能油を混合した燃料で、ISCC PLUS認証も取得済み。品質や性能は従来燃料と同等で、製品ライフサイクル全体で二酸化炭素排出量を最大80%削減できる。

 同燃料の精製は、ネステのフィンランド・ポルヴォー精油所で実施。現在実証段階であり、従来の精製プロセスで、化石燃料由来原料の一部を再生可能な原料に転換することで誕生した。

【参照ページ】First flight in history with 100% sustainable aviation fuel on a regional commercial aircraft
【参照ページ】ESL Shipping becomes the first shipping company in the world to utilize Neste’s co-processed marine fuel for GHG emissions reduction
【画像】Neste

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株式会社ニューラル サステナビリティ研究所

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