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【国際】カーギルとInnovafeed、養殖向け昆虫飼料開発で協働。CO2排出量と食品廃棄物を削減

 食品世界大手米カーギルと仏昆虫プロテインベンチャーInnovafeedは6月30日、養殖飼料での昆虫由来動物性たんぱく質(昆虫PAP)の利用で協働すると発表した。持続可能な原料の特定、副産物の新たな再利用方法の模索、養殖魚の健康を促進する飼料の開発を進める。

 カーギルは2021年、海洋生態系保護イニシアチブ「SeaFurther Sustainability」を発足。養殖業での二酸化炭素排出量の削減を進めている。今回のアクションもその一環。一方、Innovafeedは2016年に創業し、アメリカミズアブでのPAP開発を進めている。

【参考】【国際】カーギル、2030年までにスコープ3排出量30%削減で養殖の飼料改革。まずは鮭(2021年3月6日)

 両社は今回、Innovafeedの昆虫原料の配合に関する専門性と、カーギルの動物栄養学の知見を統合。高品質な昆虫食を養殖用飼料に活用することで、昆虫由来たんぱく質1万t毎に二酸化炭素排出量を最大1.6万t削減できるという。

 昆虫飼料の製造では、廃棄物削減のため原料となる昆虫の生育に食品副産物を活用。具体的には、アメリカミズアブの幼虫に食品副産物を餌として与え、一定程度成長した後にたんぱく質と油脂を抽出し、ヒヨコや子豚などの幼獣や養殖魚用の飼料として活用する。

【参照ページ】Innovafeed and Cargill extend their partnership to bring healthy novel ingredients to aquafarmers
【画像】Cargill

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株式会社ニューラル サステナビリティ研究所

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