伊藤忠商事、大成建設、豪ミネラル・カーボネーション・インターナショナル(MCi)の3社は8月15日、炭素回収・利用・貯留(CCUS)での協働に関する覚書(MOU)を締結した。
MCiは、製鉄工程で生じる副産物(スラグ)や火力発電所で生じる石炭灰、カルシウム、マグネシウム等の物質に二酸化炭素を反応させ、炭酸カルシウムを生産する技術を開発するスタートアップ。伊藤忠商事は、2021年7月に同社へ出資し、日本向けの展開・プロモーションは伊藤忠商事が独占的に担っている。
3社は今回、コンクリート原料としての炭酸塩の活用で協働する。まず、MCiの技術で二酸化炭素を炭酸塩に固定。大成建設の独自技術「T-eConcrete/Carbon-Recycle」を活用し、その炭酸塩をコンクリートに練り込む。これにより、主要建設資材であるコンクリートでの二酸化炭素排出量の削減を進める。
伊藤忠商事は今後、バリューチェーン構築に向け、スラグ等の二酸化炭素と反応させる原料の安定調達、日本国内の炭酸塩実証プラント候補地の選定に注力。日本国内の取引先企業での二酸化炭素排出量削減需要とのマッチングも行う。
【参照ページ】MCi社との取組における大成建設との協業について
【参照ページ】CO2を固定した炭酸カルシウムのT-eConcrete®への活用に向け伊藤忠商事株式会社・Mineral Carbonation International社と協業開始
【画像】伊藤忠商事
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