化学世界大手英リンデは8月24日、ドイツ・ブレーマーヴェルデで旅客列車向け水素充填システムの稼動を開始したと発表した。旅客鉄道での同システム導入は世界初。規模も過去最大。
今回稼働開始したシステムは、アルストムが製造した世界初の水素列車「Coradia iLint」に搭載。ディーゼル車両の代替として開発された。リンデのシステムは、水素駆動の旅客駆動車14車両に、日量約1,600kgの水素供給が可能。1回の水素充填では1,000km走行できる。また、将来的にオンサイト型のグリーン水素生産とも接続できる設計にした。
同社は、世界初の高純度水素貯蔵と全世界合計約1,000kmの水素パイプラインを有し、安定的な水素供給を展開している。
【参考】【アメリカ】リンデ、テキサス州で液化水素製造プラント建設に着工。全米5ヵ所目(2021年7月26日)
【参考】【韓国】リンデと暁星重工業、蔚山に液化水素プラント建設・運営で合弁設立。FCV向けに日量30t(2021年2月11日)
【参考】【国際】リンデ、水素インフラ事業を大幅強化。世界中で提携を加速。ダイムラーとはFCトラック共同開発(2020年12月26日)
【参照ページ】Linde Inaugurates World's First Hydrogen Refueling System for Passenger Trains
【参照ページ】World premiere: 14 Coradia iLint to start passenger service on first 100% hydrogen operated route
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