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【アメリカ】BMW、EV生産拡大で2500億円投資。EVバッテリー含め現地生産加速

 自動車世界大手独BMAは10月19日、米サウスカロライナ州に17億米ドル(約2,500億円)を投資し、電気自動車(EV)の生産体制を拡大する計画を発表した。同社は2030年までにEV6車種以上を米国で生産する予定。

 今回の投資計画は、EV生産で既存のサウスカロライナ州のスパルタンバーグ工場の拡張で10億米ドル。同州ウッドラフ近郊にEVバッテリーの組立工場新設で7億米ドルを投資する。今後EV普及の急速拡大が見込まれる米国で現地生産を強化する。

 スパルタンバーグ工場では現在、プラグイン・ハイブリッド車(PHV)「BMW X3 xDrive30e」と「BMW X5 xDrive45e」の2車種を生産しており、使用するリチウムバッテリーも現地生産している。2021年には約7万台を同工場で生産した。

 同州ですでにEnvision AESCがバッテリーセル工場を建設する計画を発表済みで、同社からセルを調達も開始し、スパルタンバーグ工場に供給。これによりEVバッテリーの調達量を増やす。Envision AESCは、第6世代のBMW eDriveテクノロジー用に特別に設計されたリチウム電池セルを生産し、電池セル工場の年間生産能力は最大30GWhとなる予定。Envision AESCのEVバッテリーは、エネルギー密度が20%以上、充電速度が最大30%、航続距離が最大30%向上。また、リチウム、コバルト、ニッケルの再生材料の一部を活用し、使用電力も再生可能エネルギーにすることで、バッテリー生産に伴う二酸化炭素排出量を最大60%削減できる見込み。

 さらに7億米ドルを投じて新設するEVバッテリー生産工場は、プラント・スパルタンバーグに近いウッドラフを予定。EV用の次世代バッテリーを生産する。約300人の新規雇用も行う。同社はすでに、次世代バッテリーセルの需要に対応するため、欧州と中国でバッテリーセル工場を4つ追加建設することを表明済み。基本的にサプライヤー企業が建設を進め、各々最大20GWhの年間生産能力を持つことになる。

 同社は、2030年までに車両1台当たりの二酸化炭素排出量を40%削減する目標を掲げており、最終的にはスコープ3まで含めたカーボンニュートラルを実現していく。

 また同社は10月20日、同社のライプツィヒ工場で、天然ガスの替わりにグリーン水素を活用したバーナーを試験的に導入したことも発表。自動車工場での採用は世界初。

【参照ページ】BMW Group Announces $1.7 Billion (USD) Investment to Build Electric Vehicles in the U.S. and Signs Agreement with Envision AESC for the Supply of Battery Cells to Plant Spartanburg
【参照ページ】BMW Group Plant Leipzig pilots flexible hydrogen-capable burners in paintshop

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株式会社ニューラル サステナビリティ研究所

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