IFRS財団の評議会は12月29日、中国財務部との間で、IFRS財団の北京事務所を設立するための3年間の覚書に調印した。北京事務所は2023年中旬に解説される予定。
北京事務所は、世界中のIFRS財団の他のオフィスと連携・協力し、国際サステナビリティ基準審議会(ISSB)の新興国・発展途上国向け戦略の主導・実行と、アジアでのステークホルダー参画のハブとしての役割を担う。また、ISSB委員の中国国務院財政部の冷冰(Bing Leng)会計司制度三処処長の事務所にもなる。中国では、世界銀行財務担当副総裁兼トレジャラーを務めた華敬東(ジンドン・ファ)氏も、2021年10月にISSB副議長に就任しており、同事務所を訪れる予定。
ISSBは、新興国・発展途上国とのエンゲージメントも重視しており、12月には南半球諸国とのラウンドテーブルも開催。ブラジル、チリ、エジプト、インドネシア、カザフスタン、ケニア、ナイジェリア、メキシコ、パキスタン、南アフリカ、スリランカ、ウズベキスタン、ジンバブエから代表者が出席し、タイとパプアニューギニアも書面参加した。
ISSBは、策定する国際サステナビリティ基準の適用に猶予期間が必要な企業に対する救済措置を盛り込むことを健闘している。
【参照ページ】IFRS Foundation and MoF China sign an MoU to establish an ISSB office in Beijing
【参照ページ】ISSB deepens engagement with Global South jurisdictions to advance adoption of IFRS Sustainability Disclosure Standards
【参照ページ】Former World Bank Vice President Jingdong Hua appointed as ISSB Vice-Chair, completing the ISSB membership
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