ボランタリー炭素市場拡大に関するタスクフォース(TSVCM)が創設したボランタリークレジット基準策定ガバナンス機関ICVCMは1月19日、2023年第3四半期にカーボンクレジットの品質ラベルを導入すると発表した。具体的な時期が初めて明らかになった。
今後のスケジュールでは、まず、パブリックコメント期間を経て、3月に「コアカーボン原則(CCP)」の最終版を発表。国際的な品質基準を策定する。審査では、カーボンクレジットの発行元と、クレジットのカテゴリーの双方が審査対象となり、基準を満たすと判定されれば、CCPラベルが付与される。
【参考】【国際】ボランタリークレジット基準策定ICVCM、コア原則と評価フレームワークの最終化へ(2022年10月11日)
またICVCMは同じく3月に、評価手順、カーボンクレジット・プログラムの評価フレームワーク、属性分類も公表する予定。クレジットの属性分類の評価フレームワークはその後に発表される。
そして3月には評価受付の手続きについても発表し、5月に評価受付を開始。第3四半期に第1弾のCCPラベル付与先を発表する。その後は順次付与されていく。また、第1弾の発表では、クレジットの属性分類毎の評価難易度を見極め、難易度の低いものの承認手続きを迅速にすることや、難易度の高いもののうち市場シェアの大きいものを優先して承認していくことも伝えた。
実際の承認作業は、専門家を招集して行う。3月にクレジット・タイプ・ワーキンググループのメンバーも発表する予定。また、CCPの改訂では、2025年にレビューを開始し、2026年に最初の改定を計画している。
【参照ページ】Integrity Council unveils timetable to introduce high-integrity label to voluntary carbon market in Q3
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