持続可能な発展を目指すグローバル企業団体WBCSD(持続可能な開発のための世界経済人会議)は2月13日、気候関連財務情報開示タスクフォース(TCFD)開示に関し、食料・農林業関連分野での気候シナリオ分析と移行計画に関する補足ガイダンスを発表した。
WBCSDは2022年3月、エネルギー・電力関連分野でのシナリオ分析を支援するためのツールとガイダンスを発表。続いて、WBCSDは2022年11月、食料・農業・林業関連分野でのシナリオ分析と移行計画策定を支援するためのツールとガイダンスを発表していた。
【参考】【国際】WBCSD、エネルギー・電力の気候シナリオ分析ツール「気候シナリオ・カタログ」リリース(2022年4月8日)
同ツールでは、オンライン上のフォーマットに、地域、商品、市場に関する変数を入力すると、1.5℃、2℃、現状政策のシナリオを含む5つのシミュレーション結果が出力されるというもの。同時に発表したガイダンスでは、同ツールの価値、機能、活用方法を説明していた。
今回の発表は、前回発表されたオンラインツールとその活用方法に関するガイダンスを補足するもの。移行計画を策定する際に必要な設計方法、優れた移行計画の構成要素、移行計画の現状と課題を解説。課題として、データの利用可能性、事業戦略との整合性の付け方、外部インパクト評価の成熟度、規制の未成熟等を挙げた。
次にベストプラクティスとして、バイエル、ラボバンク、ユニリーバ、インターナショナル・ペーパーの事例を紹介した。
今回の補足ガイダンス作成に関わった13の企業は、バイエル、カーギル、CMPC、コルテバ、ダノン、インターナショナル・ペーパー、モンディグループ、オーラム・フード・イングリディエンツ(oni)、ラボバンク、DSM、タイソン・フーズ、バイテラ(旧グレンコア・アグリカルチャー)、ウェアーハウザー。
【参照ページ】Transition planning and climate scenario analysis: Food, Agriculture and Forest Products
【参照ページ】Climate scenario analysis and application guide: Food, agriculture and forest products
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