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【アメリカ】EPA、工場排水のPFAS汚染でケマーズに強制措置。連邦政府執行として第1号

 米環境保護庁(EPA)は4月26日、米化学大手デュポンのパフォーマンスケミカル部門が2015年にスピンオフして設立されたケマーズに対し、PFAS汚染での強制措置を命じた。連邦政府機関のEPAとしてPFAS関連での是正措置は今回が初。歴史的なアクションとなった。

 EPAは2021年10月、PFASに関する新たな戦略を発表。PFASに関しては一部の州で先行して規制する動きがあったが、連邦政府としても汚染防止で動くことが決まった。今回が強制措置の第1号となった。

【参考】【アメリカ】バイデン大統領、PFAS規制強化を連邦政府機関に指示。包括的な大規模検査へ(2021年10月19日)

 今回の事案では、ウェストバージニア州パーカーズバーグ近郊にあるケマーズのワシントン・ワークス施設で、2018年9月から2023年3月にわたり複数日で、排水が同施設の水質浄化法許可証に定められたレベルを超えていると認定した。同施設では、複数の生産ラインがあり、フッ素ポリマーを含むフッ素系有機化学製品を生産している。同施設では、ウェストバージニア州環境保護局から2018年に発行されたNPDES許可証に基づき、工業プロセス水と雨水をオハイオ川とその支流に排水している。

 EPAは、水質浄化法に基づき、EPAまたは州が発行する全国汚染物質排出除去システム(NPDES)許可証に従わない限り、汚染物質を米国の水路に排出することは違法との立場を採っている。許可証には、汚染物質の排出制限、監視と報告の要件、水質保護を目的としたその他の条件が定められている。

 強制措置の内容は、地表水排出物中のPFASを特徴付けるための初期段階として、ケマーズに対し、PFASを分析するためのEPA承認サンプリング計画を実施し、施設から排出される雨水及び排水中のPFASの存在をさらに理解するための分析を行うことを命令。また、ケマーズは、PFOA及びHFP ダイマー酸の数値排水基準を確実に遵守するために、PFASの排出を処理または最小化する計画を提出し、実施することも求められる。

【参照ページ】EPA takes first-ever federal Clean Water Act enforcement action to address PFAS discharges at Washington Works facility near Parkersburg, W. Va.

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株式会社ニューラル サステナビリティ研究所

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