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【スペイン】アクシオナ、風車ブレードのリサイクル工場建設。独自熱処理技術活用。年6000t

 スペイン電力アクシオナ、同社子会社アクシオナ・エネルギア、風力発電の修理・改修・リサイクル合弁会社RenerCycleの3社は11月15日、スペイン・ナバラ州ルンビエに風力発電の風車ブレードのリサイクル工場「Waste2Fiber」を建設すると発表した。同工場は2025年に稼働し、100人以上の雇用を創出予定。

 Waste2Fiber工場は、風車ブレードに含まれる複合材のリサイクルのため、独自の熱処理技術を活用したスペイン初の施設。温度と気圧を制御することで、強化繊維の特性を維持しつつ有機物を再利用し、複合材料をバージン原料同等の品質でリサイクル可能。バージン製品比での二酸化炭素排出量は、ガラス繊維で66%、炭素繊維で95%削減できる。リサイクル後のガラス繊維や炭素繊維は、自動車や建築等で、有機化合物は化学業界で活用する。

 同工場の建設は2024年前半に開始。風車ブレードの解体・破砕から最終製品の生産・品質管理まで、生産工程の全段階をカバーし、リサイクル能力は年間6,000t。EUの廃棄物枠組み指令にも準拠している。

 スペインでは現在、風力発電の風車4,000基以上が稼動しており、風車ブレードのリサイクルは重要なテーマ。Waste2Fiber工場は、スペイン政府の戦略的復興・変革プロジェクト「PERTE」から530万ユーロ(約8.7億円)の助成を獲得。ナバラ州政府の支援も受けている。

 RenerCycleは7月、同地域への650万ユーロ(約10億円)の第1弾投資を行い、運営とロジスティクスを担うセンターを設置すると発表済み。RenerCycleへの出資も行っているアクシオナ・エネルギアは、風力タービンの解体や再利用に関する知見を共有しており、今回の工場建設に至った。

【参考】【スペイン】風力発電関連10社、風力タービンの修理・リサイクル合弁会社始動。10億円投資へ(2023年7月21日)

【参照ページ】ACCIONA to build pioneering wind blade recycling plant in Navarra
【画像】ACCIONA

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株式会社ニューラル サステナビリティ研究所

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