日本の環境NGO4団体は12月11日、銀行と保険大手の投融資方針の社会・環境性を格付するランキング「Fair Finance Guide(フェア・ファイナンス・ガイド)」の2024年日本版を発表した。
同格付は、ドイツ、オランダ、ベルギー、スウェーデン、ノルウェー、ブラジル、インドネシア、タイ、インドでも行われており、日本版発表は毎年実施されている。日本版の発表は、「環境・持続社会」研究センター(JACSES)、アジア太平洋資料センター(PARC)、APLA、および熱帯林行動ネットワーク(JATAN)の4団体が実施している。
今回評価対象となった銀行大手は、三菱UFJフィナンシャル・グループ(MUFG)、三井住友フィナンシャルグループ(SMFG)、みずほフィナンシャルグループ、三井住友トラスト・ホールディングス(SMTH)、りそなホールディングス、農林中央金庫。
ランキングは、「気候変動」「汚職」「ジェンダー」「健康」「人権」「労働」「自然環境」「税」「兵器産業」等16分野について評価を行い、総合スコアを算出した。
結果では、みずほフィナンシャルグループが昨年に続いて1位。厳しい投融資方針を掲げていることが評価に繋がった。農林中央金庫、MUFG、SMTHは僅差だった。
一方、りそなホールディングスは総合スコアが低かった。但し、融資ポートフォリオのカーボンフットプリント(ファイナンスド・エミッション)では、実績値がすでに139g/kWhとなっており、1.5℃目標と整合。背景には化石燃料関連への融資がもともと少なかったことが挙げられる。
【参照ページ】2024年版スコアを発表―りそなの投融資ポートフォリオGHG排出量が圧倒的リード
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