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【国際】重工業8業種、GHG減少も、ネットゼロ軌道には達せず。2050年までに4700兆円必要

 世界経済フォーラム(WEF)は12月12日、削減難易度が高い8業種のカーボンニュートラル化に向けた進捗状況を分析した「ネットゼロ産業トラッカー2024」を発行した。

【参考】【国際】世界経済フォーラム、重工業のネットゼロ化で2050年までに2000兆円必要(2023年12月3日)

 同報告書は、鉄鋼、アルミニウム、セメント、化学製品、石油・ガス、航空、海運、トラック輸送の8業種におけるカーボンニュートラル化に向けた進捗状況を分析したもの。8業種の温室効果ガス(GHG)排出量は世界全体の約40%を占める。 (出所)WEF

 前回の報告書では、8業種の1つにアンモニアが含まれていたが、今回の報告書ではアンモニア、エチレン、プロピレン、ベンゼン、トルエン、混合キシレン、メタノールを合わせた化学製品を1業種とした。これらは世界全体のGHG排出量は排出量の2.5%を占めており、同トラッカーで追跡される排出量の全体量が増加したこととなる。

 同報告書では、8業種の状況について、「テクノロジー」「インフラストラクチャー」「需要」「政策」「資本(投資リターン)」の5つの観点から5段階で評価。各業界毎に必要なアクションを提示した。

 8業種からの排出総量は2022年から2023年の1年間で0.9%減少し、同報告書でのモニタリング開始以来、初の減少となった。排出原単位では、2019年から2023年の間に4.1%減少し、2022年から2023年の1年間で1.2%も減少した。8業種全体の需要は2019年から2023年の間に平均9.2%増加したにも関わらず、総GHG排出量、排出源単位が減少したことを評価した。

 一方で、この進捗はネットゼロ目標を達成する軌道には乗っていないと指摘。2050年までに8業種への直接投資13兆米ドル(約2,052兆円)、クリーンエネルギーインフラへの間接投資17兆米ドル(約2,700兆円)、総額30兆米ドル(約4,700兆円)が必要だとした。

 必要な排出量削減の約半分は、メタン削減、輸送及び産業プロセスの電化、エネルギー効率化技術の導入等のすでに商業的に利用可能な技術により達成可能とした。残りの半分は、炭素回収・利用・貯留(CCUS)、水素等の現時点で商業的に実現可能な技術によって達成する必要がある。水素及びCCUSインフラは必要量に対して現時点では1%も満たしておらず、迅速な開発が必要とした。その他に、対象の8業種の排出削減に向けた課題として、高金利、政治的不確実性、貿易制限等も挙げた。

 排出量削減に向けた新技術として、生成AIの可能性についても注目。生産性を向上させ、エネルギー利用の最適化に貢献することで、資本効率を最大7%改善し、ネットゼロ達成に向けた必要な投資額を最大2兆米ドル(約315兆円)削減できる可能性があるとした。

 コスト削減効果だけではなく、資産管理、研究開発の加速、製品単位のGHG排出量報告における透明性の向上等、様々な観点で良い影響があるとした。同時に、AIの普及により電力需要が大幅に増加し、限定的な低炭素エネルギー源の獲得競争の激化の懸念について言及した。

【参照ページ】Emissions Fall in Hard-to-Abate Sectors But Still Off Track to Reach 2050 Net-Zero Targets

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株式会社ニューラル サステナビリティ研究所

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