
欧州委員会は3月25日、重要原材料規則(CRMA)に基づき、国内の戦略的原材料の生産能力を増強するため、第1弾として47の戦略的プロジェクトを採択した。EU全域から、戦略的原材料の抽出、加工、リサイクル、代替に関するプロジェクトが選定された。
【参考】【EU】EU理事会と欧州議会、重要原材料規則案で政治的合意。大企業にもリスク評価義務(2023年11月14日)
欧州委員会は、同プロジェクトの提案を2024年8月22日まで募集。2025年2月20日および2025年3月12日に、戦略的プロジェクトのリストに関する意見書の審議と採択も実施していた。
選定されたプロジェクトは、ベルギー、フランス、イタリア、ドイツ、スペイン、エストニア、チェコ、ギリシャ、スウェーデン、フィンランド、ポルトガル、ポーランド、ルーマニアの13カ国から選ばれた。採掘で25件、加工で24件、リサイクルで10件、原料代替で2件。原料別では、リチウムが22件、ニッケルが12件、コバルトが10件、マンガンが7件、黒鉛が11件。
(出所)欧州委員会
選定されたプロジェクトには、操業開始までに総額225億ユーロ(3.65兆円)の資本が投資される。また、欧州委員会、EU加盟国、金融機関から、資金調達や関連するオフテーカーとの接続支援等の支援も受けられる。当該プロジェクトには、ESG基準を含む許認可プロセスを受けることになる。許認可プロセスは、採掘プロジェクトでは27ヶ月以内、その他のプロジェクトでは15ヶ月以内と規定されており、通常5年から10年かかる。
重要原材料規則では、2030年までに、EU域内での戦略的原材料の採掘で10%、加工で40%、リサイクルで25%を達成する目標を設定している。今回の選定では、特にEUのバッテリー原料に焦点が当てられ、リチウムとコバルトでは、抽出、加工、リサイクルの2030年ベンチマークを完全に達成できることが見込まれる。さらに、グラファイト、ニッケル、マンガンでも、大幅な進展が見込まれている。また、選ばれたプロジェクトは、マグネシウムで1件、タングステンで3件の進展も含まれており、EU防衛産業のレジリエンスに貢献すると評価されている。
同規則でのプロジェクト戦隊では、第三国に所在するプロジェクトの申請も受理しており、当該分野の決定は後日行われる予定になっている。また、欧州委員会は近日中に第2弾の酵母も発表する予定。
【参照ページ】Commission selects 47 Strategic Projects to secure and diversify access to raw materials in the EU
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