
農林水産省は4月15日、地球温暖化対策計画や食料・農業・農村基本計画が閣議決定されたことを踏まえ、「農林水産省地球温暖化対策計画」を改定した。また、「農林水産分野GHG排出削減技術海外展開パッケージ基本的考え方」も公表した。食料安全保障のためにも農林水産分野での温室効果ガス排出量削減が必要と位置づけた。
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【参考】【日本】政府、基本法改正後初の食料・農業・農村基本計画を閣議決定。食料困窮者対策も新設(2025年4月12日)
農林水産省地球温暖化対策計画は、政府全体の地球温暖化対策計画に基づき、農山漁村分野での温室効果ガス排出量削減目標を定めたもの。今回の計画では、新たに、畜産分野の削減目標、ブルーカーボンの吸収量目標、各分野における2040年度までの目標等を設定。森林吸収量算定方法の国際基準への切替等を実施することも盛り込んだ。
全体の構成では、「農業分野の地球温暖化対策」「食品産業分野の地球温暖化対策」「森林吸収源対策」「水産分野の地球温暖化対策」を策定。さらに横断的分野として、農林漁業でのバイオマスの活用や再生可能エネルギーの導入促進、J-クレジットの活用、気候変動リスク・機会や削減貢献量の可視化促進の他、イノベーション創出と国際協力の2つも掲げた。
低排出量の食品の需要喚起については、同省がすでに実施している「見える化」(愛称:みえるらべる)を柱とし、対象品目の拡大を進めるとともに、優良事例の情報発信等を通じた全国的な普及を図る。また、グリーン購入法基本方針に基づき、国、独立行政法人等、地方公共団体及び地方独立行政法人の食堂にお
ける「みえるらべる」を取得した農産物等の積極的な調達に向けた働きかけを行っていく。「みえるらべる」食品は1月にグリーン調達法の対象となっている。
同省は、日本の食料安全保障に資する温室効果ガス排出量削減技術を積極的に海外展開していく考え。「農林水産分野GHG排出削減技術海外展開パッケージ基本的考え方」では、水田メタン排出削減、農地土壌の炭素貯留の拡大、施肥に伴う一酸化二窒素排出削減、畜産由来のメタン及び一酸化二窒素排出削減、REDD+及び森林吸収源の増大、測定・報告・検証(MRV)技術、みえるらべるを、海外に展開させる分野として位置づけた。
【参照ページ】「農林水産省地球温暖化対策計画」の改定について
【参照ページ】「農林水産分野GHG排出削減技術海外展開パッケージ 基本的考え方」の公表について
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