
EVバッテリー世界大手中国CATL(寧徳時代新能源科技)は4月21日、3つの新たな電気自動車(EV)バッテリー製品を発表した。特に世界初の量産型ナトリウムイオンバッテリー「ナクストラ」が大きな注目を集めている。400km以上の航続距離と4Cの超高速充電を実現した。
今回発表されたのは、Freevoyデュアル・パワー・バッテリーとして開発された量産型ナトリウムイオンバッテリー「ナクストラ」、第2世代Shenxing超高速充電バッテリー、大型トラック向け統合型24Vスタート/ストップ・ナクストラ・バッテリーの3つ。
ナクストラは、プラグイン・ハイブリッド車(PHEV)と、電気自動車(EV)に充電残量が少ないときに発電するエンジンを搭載したEREV(航続距離延長型電気自動車)の双方のハイブリッド車向けバッテリーとして開発された。正極材料の表面改質技術と革新的な高電圧電解液の配合を組み合わせ、ナノ保護層を形成。これにより、活性層内での副反応を効果的に最小限に抑えることができる。高活性で励起状態の粒子を正極材料に組み込むことで、材料内のリチウムイオンの輸送効率を大幅に向上した。
また、デュアルパワーアーキテクチャとは、バッテリーパックに2つの強力な「独立したエネルギーゾーン」を構築し、5つのデュアル機能(デュアル高電圧、デュアル低電圧、デュアル構造、デュアル熱管理、デュアル熱暴走安全保護)を実現する設計のこと。
その結果、Freevoyの充電制御精度は40%向上。全体の純電気利用率も10%以上向上し、400km以上の航続距離を達成。さらに、バッテリーの充放電分極特性に関するモデルデータ解析を実施し、バッテリーの将来放電容量を正確に予測できるになったことで、出力性能も20%向上。加えて、4C超高速充電技術をFreevoyに適用し、10分の充電で280km以上の航続距離を達成することにも成功した。
気象環境面でも、ナトリウムイオン・バッテリー技術を活用することで、低温限界も突破。摂氏-40℃までの極寒環境下での放電能力、摂氏-30℃までの充電能力を達成し、摂氏-20℃まで常温に匹敵するシームレスな運転体験を維持できるという。
さらに、ナクストラは、ナトリウムイオン・バッテリーとして世界最高水準のエネルギー密度175Wh/kgを実現。LFPバッテリーと匹敵する性能を実現させた。サイクル寿命も10,000回以上と長く、メンテナンスコストも大幅に削減できる。安全面では、材料レベルで燃焼支援要因を排除し、「受動的防御」から「本質的安全性」への画期的な飛躍を実現した。
第2世代Shenxing超高速充電バッテリーは、2023年に発表された第1世代の後続版で、800kmの航続距離と12Cのピーク充電率を両立した世界初のLFPバッテリー。ピーク12Cの充電速度で、超高速充電技術の世界新記録を樹立している。
大型トラック向けバッテリーでは、8年以上のサービス寿命を誇り、従来の鉛酸バッテリーと比較し、総ライフサイクルコストを61%削減。全容量での深放電、-40°℃でのワンクリック始動、1年間の休止後でも始動可能な独自の長所を備えた。-10℃の低温環境下でも、5%から80%の充電までわずか15分で充電可能。
【参照ページ】Naxtra Battery Breakthrough & Dual-Power Architecture: CATL Pioneers the Multi-Power Era
【画像】CATL
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