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【国際】IEA、バイオガス特別報告書。各国で期待増大。ブラジル、中国、インドが主導

 国際エネルギー機関(IEA)は5月28日、特別報告書「バイオガスとバイオメタンの展望」を発行。バイオガスとバイオメタンが世界のエネルギーシステムにおいてより大きな役割を果たす可能性があると伝えた。

 同報告書によると、2020年以降、バイオガスやバイオメタンの利点を認識する国が増えており、50以上の新たな政策が導入。さらに、2022年のウクライナ戦争以降、関心がますます高まっているという。

 バイオガスは、家庭や産業で熱として直接利用したり、発電に利用することができる。また、バイオガスを改良したバイオメタンには、天然ガスの代替品として多くの利点がある。バイオガスは輸送可能なエネルギー源であり、需要と供給のバランスを取ることも可能。さらに、バイオメタンは既存のガスインフラをそのまま活用できるメリットもある。さらに、農家収入を向上できる効果も期待できる。

 食糧と競合しない持続可能なバイオガスとバイオメタンの潜在生産量は現在、約1,000億m3。世界の天然ガス需要の約25%に相当する。また、2050年までに、潜在量は約1,400億m3に増加し、平均コストは20%低下すると予測した。特に、電力部門ではバイオガス発電容量が2023年の11GWから2035年には20GWに増加し、バイオメタンの消費量も3倍になると見通した。

 地域別の展望では、持続可能なバイオガスとバイオメタンの供給潜在量の80%は、新興国及び発展途上国に存在し、特にブラジル、中国、インドが主導。インドの潜在量は、同国の天然ガス消費量を上回ると見立てた。先進国の中では、米国が最大の潜在供給量がある。EUでは持続可能な潜在量に対し、すでに活用率が約40%に達している。

 但し、持続可能なバイオガスやバイオメタンの生産量は現在、ポテンシャルに対して5%未満しか活用されていない。関連プロジェクト開発には平均2年から5年かかるが、必要な許可を得るだけで7年かかるケースもあり、規制が障壁になっていることも多い模様。今後、イノベーションが進み、価格が下がれば、ポテンシャルが大きく開花するとし、価格低下に向けた政策を提唱した。

【参照ページ】Biogases’ benefits for energy security, local economies and reducing emissions are drawing renewed interest

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株式会社ニューラル サステナビリティ研究所

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