
三菱商事は6月2日、電子廃棄物(E-Waste)からの金属回収に関する独自技術を有するディープテック企業DEScycleに出資したと発表した。協業推進に関する業務提携でも合意した。
AIの社会実装が加速する中、データセンターの急増等による電子廃棄物の増加が見込まれている。一方で、クリーンかつ経済的にリサイクルすることが難しい等の理由で、大量の電子廃棄物が再利用されずに埋立処分されており、環境負荷が問題視されている。
DEScycleの独自技術は、深共晶溶媒と呼ばれ、水素結合を持つ2種類以上の固体または液体から構成される液体を活用し、低温常圧下で金属を選択的に溶解することが可能。現在主流となっている乾式製錬法に比べ、エネルギー消費や環境負荷を大幅に削減した金属回収が期待されている。
今回の出資資金は、英国でのパイロットプラントの建設・運営に活用。パイロットプラントでの実証期間の後、2028年に英国で年間処理能力約5,000tの量産プラントの稼働を予定しており、その後北米や日本等へ展開する計画。
三菱商事は、DEScycle社の技術を活用して生産されるEスクラップ由来の銅や貴金属等のマーケティング活動を実施。同事業の拡大に向けた共同検討も行う。
【参照ページ】革新的な金属リサイクル技術を開発する英国DEScycle社への出資参画および業務提携について
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