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【国際】2024年の世界飢餓人口は6.7億人。食料価格上昇が足かせ。国連SOFIレポート2025

 国連食糧農業機関(FAO)、国際農業開発基金(IFAD)、国連児童基金(UNICEF)、国連世界食糧計画(WFP)、世界保健機関(WHO)は7月28日、「世界の食料安全保障と栄養の現状(SOFI)」報告書の2025年版を発行した。

 2024年の世界飢餓人口は、6億7,320万人。飢餓率は前年の8.5%から8.2%へと減少し、緩やかに改善したが、2022年以降高止まりしていることが確認された。地域別では、アフリカの大部分と西アジアの多くの地域では飢餓率が上昇していた。一方、南アジアと中南米では改善がみられた。 (出所)SOFI 2025

 年間で一部期間に適切な食料へのアクセスが不足している状態を評価する「中程度または深刻な食料不安人口率」は、2023年の28.4%から2024年には28.0%へとわずかな減少にとどまり、新型コロナウイルスパンデミック前の2019年比で3億3,500万人増、国連持続可能な開発目標(SDGs)が採択された2015年比で6億8,300万人増となった。

 子どもの栄養状態では、5歳未満の子供の低身長率は、2012年の26.4%から2024年の23.2%へと減少。一方、子供の肥満率は2012年の5.3%から2024年に5.5%へと増加。子供のやせ率も2012年の7.4%から2024年の6.6%へとわずかに減少した程度。6ヶ月未満の乳児の完全母乳育児率は、2012年の37.0%から2023年の47.8%へと大幅に上昇した。

 成人の肥満率は、2012年の12.1%から2022年には15.8%へと増加しており、悪化傾向にある。

 同報告書は、食料価格の上昇が食料安全保障の回復を鈍化させていることにも警戒感を示した。2020年以降、世界の食料価格インフレ率は一貫して消費者物価指数(CPI)のインフレ率を上回る水準で推移。超過率が最大となったのは2023年1月で、食料インフレ率が13.6%となり、CPIの8.5%を5.1ポイントも上回った。SOFIでは以前から、食料価格上昇の原因に関し、新型コロナウイルス・パンデミックに対する世界的な政策対応(広範な財政・金融措置)、ウクライナ戦争の影響、異常気象の3つと特定している。

 食料価格上昇の結果、健康的な食事にアクセスできない人の数は、2019年の4億6,400万人から2024年に5億4,500万人へ増加。特に、インドを除く中間所得国では、同期間に7億9,100万人から8億6,900万人へと増加している。

 同報告書は、食料価格対策に関し、脆弱な世帯を保護するための対象を絞った時間限定の財政措置(社会保護プログラム等)、信頼性と透明性の高いインフレ抑制金融政策、生産性向上とレジリエンス強化を目的とした農業食品研究開発、輸送・生産インフラや市場情報システムへの戦略的投資を挙げた。

【参照ページ】Hunger declines globally, but rises in Africa and western Asia: UN report

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株式会社ニューラル サステナビリティ研究所

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