
エンビプロ・ホールディングス子会社ブライトイノベーションは8月13日、荏原環境プラントが千葉県袖ケ浦市で進めている廃プラスチック類を対象としたケミカルリサイクル実証事業において、原料となる産業廃棄物の原料管理業務(BPO)を開始したと発表した。
荏原環境プラントは2024年12月、同事業に対して原料となる産業廃棄物の調達管理をエンビプロ・ホールディングスとブライトイノベーションが担うことで合意。同事業では、荏原環境プラントが独自技術の「ICFG内部循環流動床ガス化システム」の実証プラントを建設し、廃プラスチック類を熱分解することで生成される油やガスがプラスチックの製造原料として活用可能であることの実証を進めている。
今回の発表では、同技術の実用化・事業化に向けた最終段階の検証として、1日当たり約1tの実証プラントを稼働し、スケールアップ時の技術検証、システム最適化、安定稼働の確認、事業性の確認等を実施。建築廃材等を含む汚れた廃プラスチックを含む様々な廃棄物由来の生成油やガスの品質を確認し、品質向上や安定した連続稼働への知見の蓄積等を行う。
同事業は、環境省の「令和5年度二酸化炭素排出抑制対策事業費等補助金における脱炭素型循環経済システム構築促進事業(うち、プラスチック等資源循環システム構築実証事業)」に採択されている。
エンビプロ・ホールディングスは、廃プラスチック類をはじめとする様々な原料の管理に関するBPO業務を拡大する方針。また、荏原環境プラントと協力し本実証試験で得られた知見に基づき、産官学の関係者と連携しながら、ケミカルリサイクルの社会実装に向けたスキームの構築を進めていくとした。
【参照ページ】ケミカルリサイクル実証事業にて廃プラスチック類の原料管理業務(BPO)を開始
【参照ページ】ケミカルリサイクル実証事業における連携について
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