
LIXILは9月17日、循環型低炭素アルミ「PremiAL」を同社のアルミ製品で10月から順次標準展開すると発表した。アルミ新地金のみで製造した場合と比べ温室効果ガス排出量を約50%削減できる。価格は据え置き。顧客はエンボディド・エミッションを含めたスコープ3を削減できるようになる。
アルミニウムは、他の金属と比べると融点が低く、少ないエネルギーで溶解して再資源化できる素材。アルミ製品の原材料を、新地金からリサイクル材に置き換えることで、温室効果ガス排出量を97%削減できる。
日本アルミニウム協会は6月、「グリーンアルミ」の定義を明確化。非化石エネルギーを発電源とした製錬により生産されたアルミニウム原料(地金、インゴット、スラブ、ビレット等)を「グリーンアルミ原材料」、リサイクルした再生アルミニウムを「リサイクルアルミ原材料」とし、これら2つから製造された製品を「グリーンアルミ」と呼んでいる。
同社は、世界有数のアルミリサイクル技術を保有し、2022年12月からリサイクルアルミ使用比率70%の「PremiAL R70」、2023年10月から同100%の「PremiAL R100」を、非住宅中心とした一部製品のみを対象に展開してきた。これにより、2025年度には、同社のリサイクルアルミ平均使用比率は80%に達したものの、「PremiAL」シリーズ以外のアルミ形材においては、使用比率にばらつきがあった。
そこで今回、生産技術のイノベーションと管理方法の改善により、各ロットのリサイクルアルミ使用比率の均一化と、下限値の60%以上への引上げを実現。これにより、製品やロットに関わらずLIXILのアルミ形材を使用する全ての製品における「PremiAL」展開が可能となった。そこで今回、循環型低炭素アルミ「PremiAL」を順次、標準素材とすることを決定。アルミ形材を使用している住宅・エクステリア等の全製品に展開していく。
「PremiAL」は、国内外5つの全アルミ製造拠点で製造できるため、量産が可能となり、価格の据え置きも可能となったと説明した。また、LIXILが製造した全てのアルミ形材を対象に、第三者検証「SuMPO EPD」を取得した。
同社は、環境ビジョン2050「Zero Carbon and Circular Living(CO₂ゼロと循環型の暮らし)」の実現に向けた重点領域の1つである「資源の循環利用の促進」において、2031年3月期までにリサイクルアルミの使用比率を100%にする目標に掲げている。
さらに同社は9月24日、プロユーザー向けに無償提供している省エネ住宅設計支援システム「LIXIL省エネ住宅シミュレーション」で、住宅のライフサイクル・カーボンフットプリントを簡単に提案できる「すまいのライフサイクルCO₂簡易算出機能」に、窓やドア等の開口部分の排出量の見える化やパッシブ設計が可能なサポート機能を9月から追加搭載している。加えて、本来ライフサイクル・カーボンフットプリントの算定に入れることのできない日射遮蔽効果についても、省エネ効果を最大限に提案できるようにパッシブ提案書を全面的にリニューアルしている。
【参照ページ】CO₂排出量50%削減の循環型低炭素アルミ「PremiAL」をLIXIL製品のアルミに価格据え置きで標準展開
【参照ページ】「LIXIL省エネ住宅シミュレーション」のすまいのライフサイクルCO₂簡易算出機能を強化
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