
東レとリファインバースは10月21日、エアバッグ端材をリサイクルしたナイロン66樹脂の開発を加速させるための覚書(MOU)を締結したと発表した。
近年、日本国内においても、EUのELV規則案を意識した再生材のさらなる供給・活用が進められている。年間の廃車(ELV)となる自動車数は約273万台。廃棄されるエアバッグは約1,900t。これまでELVのエアバッグの多くは、金属とガラスが除去された後プラスチック、フィルム、塗料、フォーム等の化石燃料由来の製品が混在する残渣「自動車シュレッダーダスト(ASR)」として処理されており、ほとんどリサイクルされていない。
【参考】【ドイツ】BASF、廃車由来ナイロン6のリサイクルで2つのプロセス発表。サーキュラーエコノミー(2025年10月7日)
リファインバースは、シリコーンゴムとナイロン生地を分離する独自技術を開発し 2019 年よりエアバッグを再生したナイロン素材「REAMIDE」(リアミド)の事業を開始。全国各地の自動車解体事業者から廃棄エアバッグを回収し、現在では、約30都道府県、回収先企業は100社を超える。回収したエアバッグを同社の愛知県一宮市の工場で再生し、建材や結束バンド等の製品として循環利用している。
今回の発表では、さらなる高品質なエアバッグ由来のナイロン66樹脂「REAMIDE」の開発に向けて東レとの協業を強化。リファインバースがエアバッグの端材回収や廃車(ELV)からの回収、シリコーン剥離、洗浄、リペレット工程を、東レがコンパウンド処方設計、量産を実施する。
ナイロン66樹脂に残存する異物を可能な限り低減させるため、剥離、洗浄、リペレット加工工程の最適化を推進し、従来品を上回る品質の製品「REAMIDE」の開発に成功。日本国内で回収されたELV由来のPCR(post-consumer recycled)素材として初めて東レの品質要望をクリアした。
両社は、今後も同取り組みを推進し、国内でELVから回収したエアバッグを自動車用途に再利用するサプライチェーンの構築を目指す。
【参照ページ】廃棄エアバッグ由来の再生ナイロン 66 樹脂開発を加速
【参照ページ】廃棄エアバッグ由来のリサイクルナイロン66樹脂の開発を加速~リファインバースとのMOUを締結~
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