
アパレル大手米GAPは3月4日、米アパレル繊維リサイクルAmbercycleと協働し、繊維to繊維リサイクルでの再生素材活用を進めると発表した。
Ambercycleは、2015年創業の米スタートアップ企業。独自のマテリアルリサイクル技術により、使用済みポリエステル製アパレル繊維から再生ポリエステル「cycora」を製造している。GAPは、まず、2008年に買収した女性向けスポーツアパレルブランド「アスレタ」で、2026年からcycoraを大規模に採用していく。
Ambercycleの使用済み繊維製品のリサイクルプロセスは、使用済み繊維製品を回収し、ボタンやファスナー等の金具を除去。その後、繊維製品を細断し、染料等の不純物を分子レベルで除去する。精製された原料をペレットにし、再生ペレットを紡糸し、再生ポリエステルcycoraを生産している。
アパレル大手では、スペインのインディテックスも2023年10月、cycoraを7,000万ユーロ以上で購入する3年契約を締結している。同時にZara Athleticzブランドで、革新的な素材を最大50%使用したテクニカルウェアのコレクションも発表している。同社は、長期契約を締結することで、Ambercycleに投資資金を供給することで、新工場の建設につながったと表明。Ambercycleの新工場は2025年頃に運転を開始し、その後インディテックスに大規模供給される。
【参照ページ】Gap Inc. & Ambercycle Announce Efforts To Advance Textile-To-Textile Recycling
【参照ページ】Inditex and Ambercycle sign a three-year agreement to buy regenerated polyester for over €70 million
【画像】Gap
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