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【国際】WSHA等、ホテル食事からのGHG削減提言。2030年までに30%削減可能

 ホテル業界のサステナビリティ国際団体ワールド・サステナブル・ホスピタリティ・アライアンス(WSHA)は12月4日、ホテル業界での食事からの温室効果ガス排出量の方策を示した白書を公表した。2030年までに同排出量を30%削減可能とした。

 今回の白書は、WSHA、イベロスター・ホテルズ&リゾーツ、サステイナブル・マーケッツ・イニシアチブ(SMI)がSystemiqに委託し、作成された。WSHAは11月、ホテル業界の共通サステナビリティKPI「ユニバーサル・サステナビリティKPI」を発表しており、今回の白書はそれとも関連している。

【参考】【国際】WSHA、ホテル業界サステナビリティ共通KPI策定。5指標で構成。COP29(2024年11月21日)

 ホテル業界は、世界の食料消費全体の0.5%しか占めていないにもかかわらず、食料生産からの温室効果ガス排出量の1%(年間1億8,500万t)、世界の食品廃棄物の3%を占めている。同白書は、ホテル業界が調達力を活用しつつ、エネルギー使用を最適化することで、世界のフードシステムに大きな影響を与えることを概説している。

 ホテルの食料システムによる排出量のうち、原材料調達が全体の60%を超えており、圧倒的に大きい。その他の排出源は、食品廃棄物、食品のプラスチック・パッケージ、厨房で使用されるエネルギーがある。

 原材料調達では、肉から野菜の転換と持続可能な農業で生産された食料を活用することで、2,700万tから3,500万tの削減が可能。また、購買の最適化や原材料や食べ残しの有効活用による食品廃棄物の削減で、1,000万tから1,400万tの削減が可能となる。使い捨てプラスチックの廃止や食品包装の軽減等によるプラスチック削減で、同様に120万tから80万tの削減ができる。厨房での省エネや再生可能エネルギーへの転換で800万tから1,700万tが減らせる。

 また各施策は、自然(生物多様性・生態系)や地域コミュニティに対してもプラスの影響があり、複合的なポジティブ・インパクトを生み出すことができることも示した。 【参照ページ】White paper unveiled charting hospitality industry’s path to decarbonise the global food system 【参照ページ】Decarbonizing Hotel Food Systems

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株式会社ニューラル サステナビリティ研究所

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