
資源世界大手スイスのグレンコアは8月8日、カナダのリチウムイオンバッテリーリサイクル・スタートアップLi-Cycleの買収を完了したと発表した。買収額は約4,000万米ドル(約60億円)。Li-Cycleは5月に経営破綻していた。
Li-Cycleは、2016年にカナダで創業。米国OTC市場(店頭市場)のOTCQXに上場していた。米国で3カ所、カナダで1カ所、ドイツで1カ所の施設を建設・運営。リチウムイオンバッテリーの合計処理能力は年間61,000t。だが、設備投資によるコスト増が重しとなり、さらに米国で第2期トランプ政権誕生後に資金調達が想定通りに進まず、資金繰りが困難になっていた。経営破綻時にはドイツ施設以外は稼働を停止していた。
グレンコアは以前からLi-Cycleとの協業を開始。北米施設との間でもオフテイク契約を締結。また欧州事業でも協力関係を構築していた。さらに、グレンコアはLi-Cycleに対し、2022年に2億米ドルの融資を、2024年にも7,500万米ドルの融資を実行していた。
Li-Cycleは、米ロチェスターで大規模工場の建設を計画していたが、現在資金繰りが困難で暗礁に乗り上げている。イタリアでも工場建設を計画していた。今回のグレンコアによる買収を受け、Li-Cycleの今後の事業動向に注目が集まる。
【参照ページ】Li-Cycle
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