シンガポールのコー・ブンワン運輸相は5月9日、シンガポール国会での答弁で、シンガポール全土で100ヶ所しかない電気自動車充電スタンドを、新たに2,000ヶ所設置すると明らかにした。シンガポール政府は現在、電気自動車1,000台を導入するカーシェアプログラムを開始しており、今回の充電スタンド設置はこのカーシェアプログラムの一環。設置場所や設置時期は未定だが、運輸相は検討は最終段階に入っていると話した。2,000ヶ所のうち約400ヶ所の充電スタンドに関しては、カーシェアプログラムの参加者ではない一般市民にも開放される予定だ。
運輸相は答弁の中で、電気自動車の購入補助金についても度々言及した。例えば、プジョーの電気自動車「Ion」やBMWの電気自動車「i3」やハイブリッド車「i8」の購入時には、それぞれ2万シンガポールドル(約160万円)、3万シンガポールドル(約240万円)の補助金が受けられる。最近インターネットメディアでは、今年米国で3月に販売を開始したテスラの「Model S」を購入したシンガポール人が、購入補助金を受けられるどころか罰金を請求されたことが話題となっていたが、運輸相はこれについて、シンガポール国内での販売開始時に正規の車両環境性能申請を行えば、最大額の購入補助金が受けられるだろうという認識を示した。
電気自動車充電スタンドの増設により、シンガポールでは今後市バスの電気自動車化が実施されるかもしれない。
【参照ページ】Singapore to install 2,000 charging points islandwide for electric cars
【参照ページ】Parliament: Singapore to set up 2,000 electric vehicle charging points
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