金融世界大手米モルガン・スタンレーは8月7日、サイバーセキュリティに対する懸念を持ちつつも、富裕層個人投資家がテクノロジーによる金融サービスを便利と感じてきているとの調査結果を発表した。富裕層でもオンライン証券等の需要が高まっていることがわかった。
今回の調査「Morgan Stanley Investor Pulse Poll」は、2018年後半から2019年の頭にかけて、10万米ドル(約1,050万円)以上の投資可能資産を有する米国約1,100世帯を対象に実施された。3分の1の回答者は100万米ドル(約1億円)以上の資産を保有している。
富裕層の投資家は、同社を含めた富裕層向け金融サービスから提供される最新テクノロジーを活用しており、調査結果を見てもモバイルテクノロジーが与える影響については86%がポジティブな回答をしている。しかし、注目すべくはモバイルバンキングテクノロジーに対する懸念も43%と小さくないことにある。
同社はセイバーセキュリティ専門チームを設置し、24時間体制でサイバー攻撃から顧客の情報を保護している。高額の資産を預ける投資家だけでなく、その受託者となる金融機関においてもサイバーセキュリティへの関心は高まっている。