
WWF(World Wide Fund for Nature:世界自然保護基金)は8月27日、銀行業がサステナビリティを事業に統合するための新しいガイドライン「Environmental Social and Governance (ESG) Integration for Banks」を発表した。
WWFアジアで金融・コモディティ担当を務めるJeanne Stampe氏は、「これは、銀行がESGに取り組み始めるためのステップを策定した初めてのガイドラインだ。持続不可能なビジネスによって生じるリスクにどのように対処し、グリーンビジネスへと転換していくかについて記載している」と述べた。
今や気候変動はインフラや農業、あらゆる産業に関わる水ストレス、二酸化炭素排出に関わる規制など様々な分野に影響を及ぼしており、銀行業はこれらの問題がもたらす信用リスクともはや無関係ではいられなくなっているのが現状だ。
今回WWFが発表したガイドラインでは、銀行に対してこうした一連の課題がもたらす信用リスクに対処するためのESG戦略や、ESGを事業に統合するためのフレームワークを開発するためのツールキットを提供している。
同ガイドライン普及に向け、9月9日にはシンガポール証券取引所がABS(The Association of Banks in Singapore)およびSBF(Singapore Business Federation:シンガポール事業連盟)の協力のもとでWWFのワークショップを開催し、銀行がWWFのガイドラインをロードマップとして活用することでESGリスク管理をどのように自社の事業プロセスに統合するかについて情報共有された。
気候変動により企業が抱えるリスクは最終的に資金の貸し手である銀行に跳ね返ってくる。しかし、銀行が与信管理プロセスや財務アドバイスといった本業にESG要素を取り入れていくことで、ガバナンスを通じて企業の行動を変革していくことも可能だ。アジアの金融セクターでもサステナビリティへの動きが高まりを見せている。
ガイドラインは下記からダウンロード可能。
【ダウンロード】Environmental Social and Governance (ESG) Integration for Banks
【リリース原文】WWF guide for banks provides plan for sustainable finance
【団体サイト】WWF
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