ルクセンブルク政府は4月12日、サステナブルファイナンスを推進する世界都市ネットワーク「サステナビリティのための金融センター(FC4S)」に対し、50万米ドル(約5,600万円)の資金拠出することでFC4Sと合意した。ルクセンブルクは、発足当初からメンバーだが、新たに資金を拠出し、活動をサポートする。
FC4Sは、国連環境計画(UNEP)が2017年9月に世界の主要金融都市を集め宣言した「サステナビリティのための金融センターに関するカサブランカ宣言」が発展したもの。FC4Sへの参加都市は現在、5つのアクションプランにコミットしている。
- 欧州、アジア、アフリカの各地域にハブを設置し、加盟都市間の連携を強化。欧州ではダブリンにハブを設置し、EUイニシアチブのClimate-KICがハブ事務局を務める
- 各都市の進捗状況を測るためのベンチマークや評価ツールを開発。I4CEとPwCが2017年に発表したモデルをベースにする
- グリーンファイナンスやサステナブルファイナンスの有効な定義の重要性を唱える共同宣言を策定する
- 債券市場の効率と透明性を改善するため「グリーン資産ウォレット」等のグリーン・デジタルファイナンスの知見を共有する
- グリーンボンド市場の発展のため金融センターの経験を収集し、共同レポートを発行。気候債券イニシアチブ(CBI)が協力する
今回ルクセンブルクが加盟したことで、参加企業は22となった。参加都市は他に、米ニューヨーク、カナダ・トロント、英ロンドン、英王室属領ガーンジー、仏パリ、独フランクフルト、イタリア・ミラノ、スペイン・バルセロナ、スイス・チューリッヒ、スイス・ジュネーブ、ルクセンブルク、リヒテンシュタイン、アイルランド・ダブリン、スウェーデン・ストックホルム、香港、上海、深圳、韓国・ソウル、UEA・アブダビ、モロッコ・カサブランカ、ケニア・ナイロビ、カザフスタン・アスタナの22都市。日本の都市は未だに未加盟。
【参考】【国際】FC4S(サステナビリティのための金融センター)発足。世界17都市加盟。東京は不参加(2018年8月20日)
【参照ページ】Luxembourg, UN Environment sign deal to accelerate sustainable finance
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