米アリゾナ州電力最大手アリゾナ・パブリック・サービス(APS)は1月22日、2050年までに同社発電の二酸化炭素排出量をゼロにすると発表した。再生可能エネルギーと原子力発電のみの状態を目指す。アリゾナ州は、西部の砂漠地帯にあり、太陽光発電の適地。
同社は現在、発電割合の22%を石炭火力に依存している。同社は中間目標として、2030年までに再生可能エネルギーの割合を45%にまで引き上げ、2031年までに石炭火力発電を全廃することを目標として掲げた。すでにCholla石炭火力発電所については、2025年までに閉鎖することを決定済み。Four Corners石炭火力発電所は、当初予定より7年前倒し、2031年までに閉鎖する。
同社はガス火力発電も20%あるが、今後閉鎖していく考え。同社のジェフ・ガルドナーCEOは、原子力発電については、再生可能ではないが、脱炭素電源と指摘。原子力発電なしで、二酸化炭素排出量をゼロにすることはできないと発言した。
アリゾナ州は、共和党支持層の多い保守州。共和党州からも脱石炭の声が上がってきた。
【参照ページ】APS will eliminate carbon emissions by 2050 and close coal plant ahead of schedule, CEO says
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