三井住友フィナンシャルグループは4月1日、「SMBCグループ・サステナビリティ宣言」を発表。合わせて2030年までのアクションプラン「SMBC Group GREEN x Globe 2030」を策定したと伝えた。
SMBCグループ・サステナビリティ宣言の内容は、「社会において我々が重点的に取り組む課題を設定したうえで、サステナビリティの実現に向けて行動」していくと謳った。サステナビリティは、現在の世代と将来の世代の双方の経済的繁栄と幸福と位置づけた。重点課題としては、「環境」「コミュニティ」「次世代」の3つとした。パリ協定については、「パリ協定の精神を支持し、環境課題の解決に貢献します」とし、精神を支持するに留めた。
アクションプランでは、5つのKPIを定めた。
- 2020年度から2029年のグリーンファイナンス実行額10兆円(グリーンの定義はICMAのグリーンボンド原則の「Green Project Categories」)
- 2020年度から2029年度の金融経済教育等への参加者数150万人
- 最低年1回、社会貢献活動等に関する社会的インパクト評価を実施し結果を公表する
- 担当者、お客様のSDGs等に関する認知度や社会課題の解決に関する対話の実行状況をアンケートで計測する
- 2029年度までに三井住友銀行のCO2排出量を2018年度比30%削減する
一方、今回のアクションプランの中では、投融資の環境・社会インパクトに関する内容は盛り込まれなかった。SMFGは国連責任銀行原則(PRB)に署名しており、ポートフォリオでのインパクト測定が求められるが、今回のKPIには「社会貢献活動等」しか記載されなかった。同様に二酸化炭素排出量やパリ協定については、自社の事業についてしか記載されておらず、投融資ポートフォリオでのカーボンフットプリントの視点は盛り込まれなかった。
【参照ページ】「SMBCグループ サステナビリティ宣言」及び「SMBC Group GREEN×GLOBE 2030」について
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