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【国際】Ninety OneとWWF、先進国と新興国の国債が抱える環境リスクを算出。日本も高リスク

 英ロンドンと南アフリカ・ケープタウンに本社をおく投資運用大手Ninety Oneは7月22日、国際環境NGO世界自然保護基金(WWF)と共同で、国債の環境リスクを分析したレポートを発表した。先進国と新興国の双方の国債を分析した。

 国債市場は、世界全体で50兆米ドル(約5,300兆円)にも上り、非常に重要な金融商品。また、国債は、今後のサステナビリティ向上のために非常に重要なツールにもなっており、Ninety OneとWWFは、国債市場という影響力を通じて、サステナビリティを高めることが大切と認識。今回のレポート発行につながった。

 今回の分析では、生物多様性・自然資本、気候変動物理的リスク、気候変動移行リスク、金融・社会経済レジリエンスの4つの観点で、現状データと長期予測データの双方を活用した。

 分析の結果は、先進国では、リスクが低い国は、フィンランド、スウェーデン、スイス、オーストリアの高緯度や標高の高い国。また英国、フランス、ドイツ、イタリアもリスク度は5段階評価で下から2番目だった。一方、リスク評価が最高の5の国は、ギリシャとポルトガル。また、米国、日本、オーストラリア、オランダも4だった。

 新興国では、インド、サウジアラビア、シリア、アゼルバイジャンが5。中国、カザフスタン、セルビア、エジプトが4。一方、ブラジルとチリは1で、ロシア、コロンビア、ペルー、韓国、台湾も2と低かった。

 同レポートは、今回の結果から、リスクが高い国では、海外投資を呼び込み、国債発行をしやすくするためには、環境対策を進めるべきという経済合理性が示されたことを強調。また機関投資家に対しても、各国政府とのエンゲージメントに活用することを推奨した。加えて、国際開発金融機関には、長期的な環境リスクを踏まえた上で、ブレンデッドファイナンスを手掛けていくよう要請した。

【参照ページ】Climate & Nature Sovereign Index

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株式会社ニューラル サステナビリティ研究所

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