欧州バイオプラスチック推進団体「欧州バイオプラスチック」は10月29日、バイオプラスチックの安全性評価について、既存の石油由来プラスチックと同等に扱うべきであり、現在課されている追加の安全性試験義務を不当とする声明を発表した。
現在EUでは、石油由来プラスチックもバイオプラスチックも、欧州委員会規則No.10/2011の下で、溶出試験を通過する必要があり、一定の条件で食品に物質が溶出しないことを保証しなければならない。
その一方、産業堆肥用の生分解性プラスチックに関しては、EU基準EN13432の下で、重金属やその他有害物質に関する試験が課せられており、さらにOECDルールに基づく環境毒性試験もクリアしなければならない。農業用の生分解性マルチでも、EU基準EN17033の下で、高懸念物質(SVHC)ガイドラインを遵守することや、ミミズ等の生物に悪影響を与えないことを確保することが求められている。
同団体は今回、バイオプラスチックに対し、通常のプラスチックよりも有害化学物質を含んでいると考える前提を批判した。
【参照ページ】European Bioplastics:Bioplastics successfully meet all EU safety standards
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