飲料世界大手英ディアジオは11月23日、2030年目標として「Society 2030」を発表。2030年までにポジティブ・インパクトを創出するとし、「ポジティブな飲酒の促進」「ダイバーシティ&インクルージョンの推進」「穀物からグラスまでのサステナビリティ主導」の3分野で25個の目標を設定した。
【参考】【国際】ディアジオ、2020年目標の進捗発表。CO2半減を達成。国際NGO連携のインパクト拡大でも成果
ポジティブな飲酒の促進では、2030年までに、10億人以上に対し、節度ある飲酒に関するメッセージを発信。ドライバー500万人の飲酒運転に対する姿勢の変革や、同社の未成年飲酒防止プログラム「SMASHED」を通じて世界で1,000万人以上に飲酒の危険性を伝える教育を行う。
ダイバーシティ&インクルージョンの推進については、2030年までに女性管理職比率50%、人種マイノリティ管理職比率45%を目標に設定。ホスピタリティ業界の170万人に対し、スキル向上研修も提供する。
穀物からグラスまでのサステナビリティ主導では、低炭素社会の実現に向け、自社事業での100%再生可能エネルギー利用の実現と、サプライヤーとの協働による二酸化炭素排出量50%削減を設定。第一ステップとして、スコットランド・オーバンおよびロイヤル・ロッホナガー醸造所で、2020年末までに二酸化炭素ネット排出量ゼロ(カーボンニュートラル)を達成する。同社インド事業では、2025年までにカーボンニュートラル達成予定。
また、水消費量ネットポジティブも目標として設定。2030年までに、同社飲料あたり水消費量30%削減する。世界中のコミュニティ150ヵ所への清潔な水、衛生環境提供プロジェクトも展開する他、小規模農家15万人に対し、リジェネラティブ農業や生物多様性の確保のための技術支援を行う。
包装・容器のパッケージでは、2030年までに100%リサイクルした再生素材を活用し、同社商品は100%リサイクル可能なものにする。
さらに同社は、零細企業やスタートアップ企業の支援プラットフォーム「Diageo’s Sustainable Solutions」をリリース。零細企業やスタートアップに対し、出資以外の形式で資金を供給し、技術的にも支援。サプライチェーン全体でのサステナビリティ向上を推進する。
【参照ページ】Diageo launches new ten-year sustainability action plan
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