投資運用世界大手英シュローダーと、英休眠口座活用のNPO融資機関ビッグ・ソサイエティ・キャピタル(BSC)は12月3日、合同インパクト投資信託「シュローダー・BSC・ソーシャル・インパクト・トラスト」を設立すると発表した。1億ポンド(約140億円)の資金を投資から募る。
ビッグ・ソサイエティ・キャピタルは、2000年代に英国政府で休眠口座活用の政策が立ち上がる中、キャメロン保守党政権により内閣府の下部組織として発足。15年以上放置されている休眠銀行口座の資金を社会インパクトのある分野で運用するため、NGOの中間支援団体向けの融資を行っている。
今回設定する投資信託は、財務リターンと社会的インパクトの双方を追求するファンド。私募ファンドへの投資、インパクト投資家とのCo-investment、社会的インパクト投資(SII)分野への直接投資を組み合わせてポートフォリオを構成する考え。従来型の投資ポートフォリオとのパフォーマンスの相関を低くすることで、機関投資家に新たな分散オプションとして提示する。
同投資信託の目標リターンは、インフレ率として広く使われている消費者物価指数(CPI)+2%。従来型のファンドでは、CPI+5%を目標とすることも多いため、比較的低リターンでの安定運用を目指す。重点投資分野は、ホームレス対策、障害者への教育機会、DV被害者への住宅提供、疾病や精神病への福祉。
【参照ページ】Schroders and Big Society Capital to launch UK social impact trust to improve lives of those in need
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