英環境・食糧・農村地域省は5月7日、2023年から食品廃棄物リサイクルを強化するため、イングランド地方で食品廃棄物の家庭ごみ分別回収を開始する政策案を発表した。パブリックコメントを募集し、政策を最終化する。食品廃棄物はハエやペスト菌の温床にもなり、公衆衛生改善の効果もあるという。
今回の政策は、英政府が掲げる2050年までに避けられる廃棄物をゼロにするという目標の一環。英政府の「資源・廃棄物戦略」では、2035年までに家庭ごみのリサイクル率を65%以上にまで高め、埋立廃棄物を10%未満に下げる目標も設定している。今回、各家庭からの分別回収を定期的に行うことで、家庭への追加コストなく最終廃棄物の量を減らすことができると意義を伝えた。
今回発表した政策案では、各自治体やゴミ収集企業に対する法定基準を設定し、可燃ごみの週次回収とは別に、食品廃棄物を2週間に一度回収することを義務化する。但し、都市部等の自治体に関しては、家庭毎に食品廃棄物を保管しておくスペースがないことを考慮し、2週間に一度以上の回収も奨励する。また、庭からの有機廃棄物についても家庭ごみの定期回収も盛り込む考え。これにより家庭支出を総額1億ポンド削減できるという。
【参照ページ】New plans unveiled to boost recycling
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