エネルギー世界大手米シェブロンは5月26日、定時株主総会を開催。環境NGOのFollow Thisが提出した気候変動関連の株主提案を61%賛成の圧勝で可決した。同議案に対して反対を推奨していた同社取締役会側が敗北した。Follow Thisは2021年の株主シーズンで、コノコフィリップスとフィリップス66の株主総会でも勝利しており、今回3勝目となった。
【参考】【国際】Follow This、シェルの気候変動株主提案で30%の賛成獲得。コノコ、フィリップス66では可決勝利(2021年5月19日)
今回のFollow Thisが提出した株主提案議案は、同社取締役に対し、スコープ3の二酸化炭素排出量削減の中期、長期目標を設定するよう求める要求。中期、長期の時間軸は同社に一任している。
シェブロンは3月、スコープ1とスコープでの削減目標を発表しているが、スコープ3については設定していない。また、今回の株主提案に対しては、「カーボンプライシング導入に賛成」「透明性の高いスコープ3の算出」「顧客の低炭素化の支援」の3つにコミットしていることを理由に反対していた。
【参考】【アメリカ】シェブロン、石油・ガス開発の原単位CO2排出量新目標設定。FCFは年10%増(2021年3月27日)
Follow Thisの株主提案に関しては、2021年の株主総会シーズンで、BPでも21%、エクイノールで39%、ロイヤル・ダッチ・シェルでも30%の支持を獲得。各社での賛成率が年々増加してきている。
【参照ページ】61% of Chevron shareholders support Follow This climate resolution
【参照ページ】2021 proxy statement
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