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【国際】ディアジオ、アルコール飲料業界のDE&Iで事業成長戦略発表。インドでコロナ支援に7億円も

 飲料世界大手英ディアジオ北米法人は5月24日、アルコール飲料業界DE&I推進での経済的インパクト創出を目指す10年間のイニシアチブ「プロングホーン」を発足した。持続可能で大規模拡大可能な方法で、次世代の多様な起業家やリーダーの育成を行う。イニシアチブ名のプロングホーンは、高速での長距離移動が可能な北米固有種の動物から名づけられた。

 今回のアクションは、「ポジティブな飲酒の促進」「ダイバーシティ&インクルージョンの推進」「穀物からビンまでのサステナビリティ主導」を掲げた同社2030年目標「Society 2030」の一環。ダイバーシティ&インクルージョンでは、世界中の管理職におけるマイノリティ比率を45%まで、女性比率を50%まで引き上げる。

 同社は、アフリカ系米国人コミュニティが米国のアルコール飲料業界の12%を占めるにも関わらず、従業員から経営者に至るまで、人種不平等が見られることを課題視。同イニシアチブを通じ、大規模投資を行う。まずは、起業家精神の呼び起こしや採用、雇用の継続等を推進。同イニシアチブを通じた新たなブランドの立ち上げや起業家の輩出等で、3,530億米ドル(約38兆円)の経済的インパクトを創出する。

 同社はその他にも、HBCU(歴史的黒人大学)25大学への教育費2,000万米ドル(約22億円)の寄付も行った。

 さらに同社は同日、インドでの新型コロナウイルス・パンデミック対策支援で450万ポンド(約7億円)を投じると発表。圧力変動吸着(PSA)装置を備えた病床数16程度の小規模プレハブ病棟を、同国15地区に建設する他、同国10州へ酸素ボンベや人工呼吸器付きベッド等を寄付する。

 同社は、インド商工省産業国内取引促進局(DPIIT)所管のインベスト・インディアや、オンライン寄付プラットフォーム提供NGO「Give India」と協働。1州1地区の支援を念頭に、各州の要望の優先度付けや、重篤な地域の特定、公共医療機関への円滑な橋渡しを行う。

 同社は新型コロナウイルス・パンデミックが宣言された2020年から20カ国以上で、手指消毒液1,000万本を寄付。1億米ドル(約109億円)規模のレストラン再生ファンド「Raising the Bar」の発足、シカゴ近隣住民の新型コロナウイルス対策支援等を行った。

【参照ページ】Diageo North America Announces Pronghorn, a 10-Year Economic Impact Initiative to Drive Diversity, Equity, and Inclusion in the Spirits Industry
【参照ページ】Diageo pledges £4.5m to provide infrastructure and equipment to support India’s COVID-19 response

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株式会社ニューラル サステナビリティ研究所

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