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【イギリス】建設業界団体、回避可能な建築廃棄物ゼロ・ロードマップ発表。サーキュラー化

 英国建設業界団体コンストラクション・リーダーシップ協議会(CLC)は7月22日、回避可能な建築廃棄物ゼロ・ロードマップを発表した。英国での建築廃棄物は2016年に1.2億t。国内の廃棄物全体の約3分の2を占める。それに伴う二酸化炭素排出量は年間330万t。

 今回のロードマップは、CLCのグリーン・コンストラクション理事会(GCB)が、英国の環境・食糧・農村地域省とビジネス・エネルギー・産業戦略省からの協力を得て策定。不動産の設計から施設管理、解体まで全てのサプライチェーン関連事業者が取るべき役割があると指摘。廃棄物のヒエラルキー(処理優先順位)とライフサイクルアセスメント(LCA)の導入を提示した。

 具体的には、新たな不動産やインフラでは、設計の段階から、資源効率、耐久性、寿命、安全性を考慮。分解や解体までを事前に想定した設計を求めた。既存の不動産やインフラでは、解体前に施設の再利用を図り、施設再利用が不可能な場合には、設備や材料の再利用、資源回収・リサイクルを可能にする解体を提案した。

 CLCは、実現のためには、一貫して定期モニタリングを可能にするための強固な測定システムが必要と指摘。政府にも政策強化や公共調達での活用を提言した。建築でのサーキュラーエコノミー化が実現できれば、二酸化炭素排出量や不動産ライフサイクル全体でのコストも大きく削減できるとした。

 CLCは、2025年までに、建設コストの33%減、二酸化炭素排出量の50%減、建設プロジェクトの50%減等をミッションとし、業界のデジタル化や工法転換、不動産の有効活用の3つを進めている。

【参照ページ】Routemap to Zero Avoidable Waste in Construction – increase efficiency, save carbon, save cost

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株式会社ニューラル サステナビリティ研究所

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