化学世界大手ドイツBASFは9月14日、プラスチックのマテリアルリサイクルをサポートする添加剤「IrgaCycle(イルガサイクル)」を発表した。リサイクルする樹脂の種類に応じて5種類用意した。
今回発表したのは、高密度ポリエチレン(HDPE)、ポリオレフィン、混合ポリマー向けに硬質用途での長期熱安定性を向上する「IrgaCycle PS 030 G」。
低密度ポリエチレン(LDPE)や直鎖状低密度ポリエチレン(LLDPE)のフィルムの下降性と長期熱安定性を向上する「IrgaCycle PS 031 G」。
不純物を含むポリプロプレン(PP)やポリオレフィンとの混合物での加工性と長期熱安定性を向上する「IrgaCycle PS 032 G」。
アウトドア製品への再生を目的とした高密度ポリエチレン(HDPE)とポリプロピレンとの混合物で、熱安定性、加工安定性、耐候性を向上する「IrgaCycle PS 033 DD」。
そして、プラスチックの不純物を中和し、ポリオレフィンへのリサイクル性を高める「IrgaCycle PS 034 DD」。
BASFは、プラスチックのマテリアルリサイクル、技術や規制の改善により、2030年までにほぼ3倍になると予想。今回の添加物により、リサイクルの性能を向上させ、マテリアルリサイクルの普及に拍車をかける考え。同社は、マテリアルリサイクルだけでなく、ケミカルリサイクルと、バイオプラスチックの3方向で、プラスチックのサーキュラーエコノミー化を進めている。
【参照ページ】BASF introduces IrgaCycle™, new additive solutions for mechanical recycling of plastics
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