EU理事会は6月16日、EU加盟国に対し、グリーントランジションと持続可能な開発のための学習を奨励する政策を実行するよう促す勧告を採択した。全世代が、サステナブルな生活を実現するための知見を獲得し、変化する労働市場で必要とされるスキルと、持続可能な未来のために行動することを支援すべきとした。
推奨を勧告した内容は、
- 教育訓練の政策とプログラムで、グリーントランジションと持続可能な開発のための学習を優先事項の1つとして確立
- フォーマル、インフォーマル、ノンフォーマルを問わず各学習環境において機会を提供
- インフラ、デジタルツール、リソースを提供。特に4領域12コンピテンシーを定めた新しいサステナビリティの欧州コンピテンスフレームワーク「GreenComp」を基盤として、グリーントランジションと持続可能な開発のため教育と学習を支援・強化
- 気候変動、環境、生物多様性の危機と背景について、事実に基づいたアクセス可能な情報を提供
- 教育者がサステナビリティに関する専門的な開発プログラムに参加することを支援
また、リカレント教育を強化するため、教師、トレーナー、ユースワーカーが、実践教育・研修にグリーントランジションと持続可能な開発の原則等を組み込むには、教育者等自身への支援も必要とした。
GreenCompで特定している12コンピテンシーは、
- サステナビリティの価値観
- 公正(フェアネス)の支援
- 自然促進
- システムシンキング
- クリティカルシンキング
- 課題設定力
- 未来リテラシー
- 適応力
- 探索的思考
- 政治的に責任とアカウンタビリティ
- 集団行動
- 個人の主体性
【参照ページ】Council adopts recommendation to stimulate learning for the green transition and sustainable development
【参照ページ】GreenComp conceptual reference model
Sustainable Japanの特長
Sustainable Japanは、サステナビリティ・ESGに関する
様々な情報収集を効率化できる専門メディアです。
- 時価総額上位100社の96%が登録済
- 業界第一人者が編集長
- 7記事/日程度追加、合計11,000以上の記事を読める
- 重要ニュースをウェビナーで分かりやすく解説※1
さらに詳しく ログインする※1:重要ニュース解説ウェビナー「SJダイジェスト」。詳細はこちら