アパレル世界大手仏リシュモン傘下のアパレルEC仏YOOX、欧州アパレルEC最大手独ザランド、アパレルEC独ABOUT YOUの3社は7月20日、バリューチェーンおよびファッション業界全体の二酸化炭素排出量削減に向け、オンライン学習プラットフォームを発足すると発表した。
3社は各々、二酸化炭素排出量削減目標を設定しており、サプライヤーへの科学的根拠に基づく削減目標設定の要求も含め、科学的根拠に基づく削減目標イニシアチブ(SBTi)から承認済み。具体的には2025年までに、リシュモンが購入商品・サービス、上流輸送サプライヤーの20%、ザランドが購入商品・サービス、包装、ラストマイル配送サプライヤーの90%、ABOUT YOUが購入商品・サービス、輸送サプライヤーの90%を対象に、目標設定を要求する。今回のアクションもその一環。
今回発足のプラットフォームは、3社に製品を供給するブランド企業に無料で提供。目標設定の意義とプロセスを解説する他、アパレルブランド間やサステナビリティ専門家とのコミュニケーションの場としても活用する。
3社はまず、2022年秋から一部アパレル企業を対象に同サービスを実証展開。2023年には、全企業に拡大する。同プラットフォームの運営では、スイス環境コンサルティングQuantisとも協働。独占禁止法も考慮しつつ、スコープ3の二酸化炭素排出量削減を進める。
アパレル業界での二酸化炭素排出量は、70%から90%が素材の生産、加工等の上流サプライチェーンに起因する。小売側からのはたらきかけが強化されることで、大手アパレル以外での二酸化炭素排出量削減の進展が期待される。
【参照ページ】ABOUT YOU, YOOX NET-A-PORTER and ZALANDO join forces to launch new climate action initiative for fashion brands
【画像】Richemont
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