英シンクタンクEnergy and Climate Intelligence Unit(ECIU)や英オックスフォード大学等が運営するカーボンニュートラル推進団体プロジェクトNet Zero Trackerは10月18日、世界上場大手企業と比較し、世界非上場大手企業はカーボンニュートラルへのアクションが遅れているとの分析結果を発表した。
同調査では、まず、上場世界大手企業に関しては、同プロジェクトが開発したデータベースから、大手100社のデータを抽出。非上場大手世界企業に関しては、EQVISTAから大手100社のデータを抽出。今回抽出された非上場大手企業は、年間売上が4兆米ドルを超えており、世界経済の約5%に相当する。
その上で、上記200社を対象に、双方同じ基準を用い、カーボンニュートラルのアクションレベルを判定した。具体的には、カーボンニュートラルの設定の有無、及びカーボンニュートラルに関する中間目標の設定、具体的な達成計画の公表、毎年の進捗状況公表へのコミットメント、目標設定のバウンダリーとオフセットの活用計画の公表の5つ。
調査結果では、カーボンニュートラル目標の設定では、上場企業では69社、非上場企業では32社と、非上場企業の方が大幅に少なかった。また、具体的な達成計画の公表では、上場企業では50社、非上場企業では4社。また非上場企業は、スコープ3を含めた目標設定に消極的、中間目標の設定に消極的、オフセットの利用計画も不明瞭という特徴がみられた。
今回Net Zero Trackerは、政府、NGO、学術関係者に対し、非上場企業にも厳しい目を向けていく必要があると提唱した。
【参照ページ】Everybody's Business: The net zero blind spot
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