化学世界大手独BASFのモノマー部門は1月17日、2025年までにカーボンフットプリントの小さい製品を拡大し、全主要製品ラインでサーキュラーエコノミー型の選択肢を提供するロードマップを発表した。また事業活動での二酸化炭素排出量を削減するため、技術的な最適化も進める。
同社モノマー部門では、食品包装、繊維、自動車、建設、木材バインダー等、主要産業に基礎化学品を供給。同社は2050年までのカーボンニュートラル(二酸化炭素ネット排出量ゼロ)達成を目標に掲げており、今回の部門別ロードマップもその一環。
同社は、カーボンニュートラル目標には、高い水準での透明性が求められてきていることを踏まえ、製品カーボンフットプリント(PCF)が、汎用品でも差別化要因になりつつあると分析。マスバランス・アプローチを採用し、全製品ラインでの低炭素化を進める。同社が2022年3月に発表した植物由来のバイオ原料型のメチレンジフェニルジイソシアネート(MDI)「Lupranat ZERO」もその一つ。
【参考】【国際】国連専門家グループ、カーボンニュートラル宣言要件を提言。グリーンウォッシュ防止(2022年11月10日)
【参考】【国際】ISSB、スコープ3排出量開示義務化決定。シングルマテリアリティの採用を確認(2022年10月31日)
【参考】【国際】BASF、初のカーボンニュートラル芳香族イソシアネート発表。世界各地で生産能力も拡大(2022年4月12日)
同社モノマー部門では現在、主要拠点の製品200以上でRedCert2認証またはISCC+認証取得済み。2023年末までに全地域での認証取得を目指しており、今後も世界中でマスバランス認証製品ポートフォリオを拡充する。
【参照ページ】BASF’s Monomers division announces sustainability roadmap and expands portfolio of climate-friendly products
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