
花王は5月28日、使用済み化粧品プラスチックボトルのケミカルリサイクルによる再生PET(rPET)を活用した化粧品容器を商品化したと発表した。国内のイオンやイオンスタイルの小売146店舗にて数量限定で販売する。
同社は今回、JEPLANが開発したケミカルリサイクル技術を採用。従来は着色や加飾によりリサイクルが難しいと言われてきた化粧品ボトル容器を原料とし、廃化粧品容器から化粧品容器を再生生産するクローズド・ループ・リサイクルを実現させた。
今回の発表は、2022年に消費者から回収した使用済み化粧品プラスチックボトルをケミカルリサイクルし、花王グループのカネボウ化粧品が展開する「TWANY(トワニー)」の化粧水つけかえボトル容器の一部に使用するというもの。今後、回収スキームの構築と再生生産規模の拡大を目指す。
同社は2021年6月から、使用済みペットボトルを原料とし、JEPLAN傘下のペットリファインテクノロジーが保有するケミカルリサイクル技術を用いて、再生PETを生産。「TWANY」のボトル容器に採用してきた。その後、他ブランド「KANEBO(カネボウ)」「LISSAGE(リサージ)」「SOFINA iP(ソフィーナiP)」等にも拡大している。さらに、「TWANY」を取り扱う関東エリアのイオン直営店舗等で回収した化粧品プラスチックボトルをケミカルリサイクル実証に着手していた。
【参考】【日本】花王、プラスチック容器のケミカルリサイクル実証。イオンや日本環境設計等協働(2022年2月7日)
【参照ページ】花王、水平リサイクルによる化粧品ボトルの再生・商品化を実現
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