
自動車世界大手米GMと韓国の現代自動車は9月12日、戦略的提携の検討を開始する覚書を締結したと発表した。自動車業界では大規模な変革が見通される中、新たな企業連合が誕生する可能性が出てきた。
両社が今回提携を模索する分野は、技術開発と生産の2つの分野。具体的には、乗用車及び商用車の車両、エンジン、クリーンエネルギー、電気自動車(EV)関連技術、燃料電池自動車(FCV)関連技術が対象となる。さらに、バッテリー原材料や鉄鋼等の分野における共同調達の可能性についても検討する予定。
両社は、提携によりコスト効率向上と競争力の強化を目指す。
GMは以前、本田技研工業との提携を検討してきたが、本田技研工業の三部敏宏社長は2023年10月、GMとの共同開発を進めていた量販価格帯の電気自動車(EV)の北米市場への投入計画を中止したと発表。GMと本田技研工業の車両共同開発にブレーキがかかっていた。GMは新たな戦略的提携先として現代自動車に白羽の矢を立てたとみられる。
【参考】【日本】ホンダ、GMの量産EV北米投入を中止。自動運転タクシーでは合弁設立。ヤマトとは軽EV実証(2023年10月26日)
GMは8月28日、韓国サムスンSDIとの間で、米インディアナ州にEVバッテリー向上を建設する合弁契約を締結したことも発表している。両社で35億米ドルを投資し、生産能力は年量27GWh。2027年の量産開始を目指し、将来的には生産能力年量36GWhまで拡大する可能性にも言及している。
【参照ページ】Hyundai and GM Sign Memorandum of Understanding to Explore Collaboration on Vehicles, Supply Chain and Clean-Energy Technologies
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