
サーキュラーエコノミー推進の英エレン・マッカーサー財団と国連環境計画(UNEP)は11月18日、2018年に発足した企業・政府のプラスチック・サーキューラエコノミー化イニシアチブ「グローバル・コミットメント」の2024年版年次進捗報告書を発行した。同報告書の発行としては6年目。同イニシアチブの加盟団体は1,000を突破している。
同イニシアチブの加盟団体は、野心的な2025年目標を設定することにコミットしている。また同イニシアチブとしては、全体の2025年目標として、バージン・プラスチック使用量を2018年比18%減、再利用量を2018年比増、再利用可能・リサイクル可能・堆肥化可能なプラスチックの使用割合を37ポイント増、ポストコンシューマープラスチック廃棄物を活用した再生素材含有率を2018年比21ポイント増、再生プラスチック生産量を2018年比3.9倍を掲げている。さらに、問題があり不必要なプラスチックとして、ビーズ法ポリスチレンフォーム(EPS)と押出法ポリスチレンフォーム(XPS)、ポリ塩化ビニル(PVC)の使用廃止も掲げている。
今回のレポートでは、FMCG(日用消費財)業界の売上大手10社のついて、プラスチック容器・包装(パッケージ)の進捗状況も分析。ネスレ、ペプシコ、ユニリーバ、コカ・コーラ・カンパニー、マース、ロレアル、ダノン、モンデリーズ・インターナショナル、ヘンケル、コルゲート・パーモリーブ、ディアジオ、レキットベンキーザー、SCジョンソン、ケロッグ、エシティ、フリースランド・カンピーナの結果が掲載されている。
また、加盟団体のうち124社と地方自治体16団体が、過去1年間の進捗状況を報告。そのうち上位25%の企業では、すでにEPS、XPS、PVCの全廃を達成。バージン・プラスチックの使用量も27%削減しており、同イニシアチブ全体の目標を上回っていた。
【参照ページ】Now live: The Global Commitment 2024 Annual Report
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