
カカオ産業のサステナビリティ向上を目指す世界カカオ財団(WCF)は4月17日、国際農業研究協議グループ(CGIAR)の「バイオバーシティ・インターナショナル&CIAT(国際熱帯農業センター)アライアンス」と協働し、カカオ栽培での森林減少や植林に関する地理情報モニタリングで使用される地図の精度を評価した初の報告書を公表した。
今回の調査では、EU規制や各社でのカーボンニュートラル・コミットメントが増えていることを受け、実務上必要となる地図データの現状を評価。具体的には、ガーナとコートジボワールを対象とし、地図が実際の土地被覆をどの程度捉えているか、例えばカカオ農園と自然林が正確に区別されているか、カカオ栽培地域内を地理的に適切にカバーしているか、地図の作成方法や基礎データがどの程度文書化され、一般に公開されているか等を分析した。
分析対象となったのは、16の地図データ。分析の結果は、現時点での精度は十分とは言えないことが明らかとなった。さらに、ガーナ政府とコートジボワール政府が作成した地図の方が、オープンソースの地図データよりも正確であることが多いことも判明した。
それを受け、WCFと同アライアンスは今回、カカオ栽培関連の森林モニタリングで、オープンソースの地図データを活用することは有効だが、実際の活用を始める前に精度チェックを実施し、特性を踏まえた上で実地調査等を組み合わせて行うことを推奨した。また、ガーナとコートジボワール以外の国に対しても、政府として地図データを整備していくことの重要性も伝えた。
【参照ページ】WCF publishes first ever assessment revealing accuracy of key maps cocoa companies rely on for environmental compliance
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