
自然関連財務情報開示タスクフォース(TNFD)は6月6日、セクター・ガイダンスの第3弾を発表した。漁業セクター、海運・クルーズ運航セクターが策定され、合計15のセクター・ガイダンスが完成した。
【参考】【国際】TNFD、4業種でセクター・ガイダンス発行。合計13に。飲料、アパレル、不動産等(2025年1月26日)
TNFDは2024年6月、食品・農業、養殖、林業・製紙、石油・ガス、電力・発電、金属・鉱業、化学、バイオテクノロジー・医薬品、金融の9つのセクターのガイダンスを発行。2025年1月にアパレル・繊維・靴、飲料、建材、エンジニアリング・建設・不動産の4セクターのガイダンスが発行された。
漁業と海運・クルーズのセクター・ガイダンスは、モナコで開催される「ブルー・エコノミー&ファイナンス・フォーラム(BEFF)」と、まもなく仏ニースで開催される第3回国連海洋会議(UNOC3)のタイミングを合わせた発表となった。
漁業セクターガイダンスには、魚の資源量、違法・無報告・無規制(IUU)漁業へのエクスポージャーの観点が盛り込まれた。同ガイダンスは、海洋管理協議会のMSC認証との相互運用テーブルも共同開発され、既存の情報開示との重複を避けることも意識された。さらに、国際社会環境認定ラベル表示適正行動規範(ISEAL)に準拠するとともに、世界水産物持続可能性イニシアチブ(GSSI)の補足条項との整合性も確保された。
海運・クルーズ運航セクターガイダンスでは、海洋保護区や海洋哺乳類の回遊ルート等、生態学的に影響を受けやすい地域へのインパクトの観点が盛り込まれた。
一方、TNFDは、今回のセクター・ガイダンス策定を通じ、海洋経済(ブルーエコノミー)の分野で事業展開する企業や金融機関向けに、海洋に関連する依存、インパクト、リスク、機会にわたる測定と測定基準に関する追加検討が必要とも認識。2025年10月1日まで海洋関連の課題調査を行うことも明らかにした。
【参照ページ】TNFD releases final guidance for the fishing and marine transportation and cruise lines sectors and consultation on ocean measurement
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