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【EU】欧州委、バーゼルIIIのFRTBルール適用を2027年1月まで再延期。米英と歩調か

 欧州委員会は6月12日、バーゼルIII国際基準のEU域内完全適用を2027年1月1日まで再び1年間延期する委託法令を採択した。一部の主要国で導入が遅れているとし、導入時期を合わせる考えを示した。

 今回の適用延期が決まったのは、中核的自己資本規則における「トレーディング勘定の抜本的見直し(FRTB)」ルール。銀行の会計において、銀行勘定とトレーディング勘定を区分するルールを定めており、銀行はリスク感応度の高い「標準的方式(SA)」の算出や、バリュー・アット・リスク(VaR)ではなく期待ショートフォールに基づく自己資本管理が求められる。日本では金融庁が2025年3月31日までに段階的に導入を完了している。

 EUでは当初、2025年1月1日からFRTBを導入する予定だったが、2024年に2026年1月1日に時期を延期。今回さらに1年延期する形。今回の委託法令は、欧州議会とEU理事会による3ヶ月間の異議申立期間に入り、異議がなければ成立する。

 FRTBは、バーゼル銀行監督委員会(BCBS)で2016年1月に最終決定され、2019年1月までに導入が勧告されていた。しかし、その後、2022年1月まで期限が延期され、さらに2020年初頭には新型コロナウイルス禍の影響を受け、2023年1月まで再延期されていた。

 FRTBは、すでに中国やカナダも導入済み。但し、米国は延期を表明しており、英国も2027年までの延期を決定済み。EUもタイミングを合わせたと言える。

【参照ページ】Commission proposes to postpone by one additional year the market risk prudential requirements under Basel III

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株式会社ニューラル サステナビリティ研究所

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