
自然関連財務開示タスクフォース(TNFD)は6月27日、水施設・サービスに関するセクターガイダンスを発行した。さらに、自然関連リスクから生じる財務影響に関する科学的エビデンスをまとめた報告書も公表した。
同報告書は、TNFD、オックスフォード大学環境変化研究所、グローバル・キャノピーが共同で作成したもの。学術研究、ケーススタディ、企業報告書、専門家見解等の600以上の文書を分析。さらに企業と金融機関にインタビューも実施し、依存とインパクトから生じる自然関連リスクが財務に与える影響を示した。
同報告書からは、自然関連リスクがキャッシュフロー、資本コスト、資本へのアクセスに与える影響、また、企業と金融機関の現在のリスク評価の実践、課題、教訓に関するインサイトを把握することができる。さらに、企業、金融機関、データ提供者、アカデミア、基準設定機関、規制当局に対する推奨事項も明記した。
特に、自然関連リスクが財務的に重要なリスクとして評価・開示されることがまだ普及していないものの、企業と経済活動における自然関連リスクの財務インパクトに関する証拠はすでに広範に存在し、自然関連リスクに関する情報は投資家にとって重要となることを強調。一方、個社レベルでの証拠は情報が十分に整っていないという課題も特定した。今後については、統合的なリスク評価アプローチ、データ可用性の向上、シナリオ分析が重要になると伝えた。
自然関連財務リスクの科学的エビデンスの収集では、フィードバックと追加のエビデンスを集めるパブリックコメントを12月31日まで募集する。
【参照ページ】TNFD research reveals clear evidence of financial materiality of nature-related risks
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